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長期不動のS2000を公道復帰

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公道復帰の準備としてバッテリーの交換とバッテリーチャージャー接続を行っていた、長期不動状態のHONDA S2000 AP-1 を点検・整備そして車検を受けました。

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今や映画やドリフト人気、アメリカの25年ルールの影響もあって、JDMとして日本の旧車が大人気となっています。旧車には最新型では味わえない操作性や乗り心地、いじる楽しみもあって日本国内でも興味を持っている方は多いと思います。興味はあるけど気になるのはやはり維持費。車のメンテナンスにあまり詳しくないという方には購入の大きな壁になっているはず。そこで今回、公道復帰するにあたり交換した部品や掛かった費用などを簡単にご紹介します。

長期不動状態のS2000の状態

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車の状態としては、前回車検に出してから2回程近所を流した程度で、エンジンをかける回数も少な目でした。当然バッテリーも上がり、車検も切れ、ガレージで冬眠状態に。久しぶりにエンジンをかけようとしたところセルは回るけれど初爆は無し。ジャンプスタートでもダメ、ヒューズ関係も問題なし。一番疑わしいのは旧車の定番、フューエルポンプの故障です。

フューエルポンプの交換手順とリスク

フューエルポンプの場所や交換方法も調べて知っていましたが、車いじりに詳しくない私には敷居の高いものでした。まず、古くなった満タンのガソリンの処理、火災などリスクの高さ、フューエルポンプにたどり着くまでの作業工程など、超素人がガレージ内でDIYするには無理があると感じました。

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ちなみに、フューエルポンプの交換はトランク内の内張を剥がし、フレームを露出させます。次にシートのヘッドレストの隙間に潜り込んでリアトレイを外し、トランク側から抜き取ります。

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フューエルポンプのカバーを外せばフューエルポンプのユニット上部が現れます。ボルト9本を外してフューエルポンプのユニットを取り出します。レビューを見ても皆さん大変苦労して交換されているようです。作業の手間を考えるとDIYより専門業者に依頼した方が良いかもしれません。信頼できる業者でサードパーティー製のポンプに交換してもらうのがコストパフォーマンス良いと思います。

20年経過した交換部品の状態

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S2000をディーラーに渡して2週間ほどで帰ってきました。ディーラーに持ち込みの際、交換部品の取り置きをお願いしておきました。戻ってきたのはフューエルポンプ回りとインジェクション4個、フローターなどは使い回しですかね。故障の原因はやはりフューエルポンプだったようです。保管時にガソリンは限界まで入れ、錆防止のケミカルも入れていましたが、白いプラスチック部品は茶色く変色し、ポンプ本体は金属部分が錆びに覆われていて20年の歳月を感じさせます。

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交換部品の様子を見るため、フューエルポンプは分解できる部品を取り外していきます。経年劣化が心配なのでプラスチック部品を割らないよう、慎重に外していきます。コネクタの爪が外れなくて手間取りましたが、何とか外れました。ホースクリップを外してねじりながらポンプ本体を引き抜きます。取り外すと想像以上にポンプに錆が出ていました。ポンプに付いているフィルターを振るとガサガサと音がします。明らかにフィルターの中に錆が溜まっています。フィルターの開口部から出してみると、驚くほどの錆びの粉が出てきました。タンク内の錆が心配になりますが、大丈夫なんでしょうか。ディーラーに整備を頼んでいるので大丈夫だと思いますが・・・。

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インジェクションは変形や破損はありませんが、黒く焦げたような痕があり、ノズルは古いガソリンで汚れていました。(※錆びの粉は袋に一緒に入れていたフューエルポンプから出た錆が付着した物です)

部品は洗浄して保管

部品はパーツクリーナーで洗浄しておきます。状態を詳しく見る為ということもありますが、今後修理の際の参考になるかもしれないので綺麗にして保管しておきます。それにしても20年分の錆は凄いですね。外したプラスチックパーツとインジェクションも軽く洗浄しておきました。

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洗浄したパーツはこんな感じです。ユニットのプラスチック部分は劣化も見られず、比較的状態は良いみたいです。丁寧に洗浄すればもう少し汚れも落ちると思います。

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問題のポンプ本体は、ワイヤーブラシ使わないと綺麗になりそうにありません。通電確認して分解しようと思っていましたが、これ見てやめました。

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赤茶に染まったフィルターは綺麗になりませんでした。インジェクションは見た目綺麗になりました。精密部品なので再利用できるか分かりませんが、一応取っておきます。その他、プラスチック部品やコネクタは劣化もなく問題なさそうです。

今回の整備で支払った金額の内訳

今回、5年間眠っていたHONDA S2000を点検・修理、車検をホンダ直営のディーラーに出してかかった費用です。

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内訳は、保安確認検査料8,800円、24か月定期点検24,035円、ブレーキメンテナンスキットD1,870円、ヘッドライト焦点1,870円、インジェクターパッキンセット4個57,640円・技術料6,270円、フューエルポンプセット48,620円・技術料8,360円、ストレーナーセット5,093円、リテーナー2個506円、ブレーキオイル0.7ℓ1,439円・技術料4,180円、エンジンオイル4.8ℓ14,582円、オイルフィルターカートリッジ1,375円・技術料2090円、ドレンプラグ77円。

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各サービス費用の合計金額は、部品代115,181円、油脂代16,021円、技術料55,825円、検査代行手続料11,000円、検査・点検・整備代金合計198,027円。

重量税37,800円、自賠責21,550円、印紙代等1,000円、諸費用等合計60,350円。

その他22,640円。

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トータル281,017円(※割引含む、レッカー代・仮ナンバー申請・希望ナンバー取得費などは含みません)。

前回の整備で支払った金額の内訳

ちなみに、前回(といっても2015年ですが・・・)の点検・整備、車検を同じホンダのディーラーに出した時の費用です。

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保安確認検査料7,020円、24か月定期点検19,440円、ブレーキメンテナンスキットD1,836円、ヘッドライト焦点1,944円、ソフトトップコントロールユニット18,360円・技術料3,888円、スパークプラグ4個6,480円、右フロントスタビライザー4,212円・技術料2,916円、左フロントスタビライザー4,212円・技術料4,212円、セルフロックナット2個356円、フランジナット2個290円、前後フェンダーアーチモール10,368円、スチーム洗浄5,616円、ブレーキオイル1ℓ2,019円・技術料3,888円、マスターシリンダーセット5,886円・技術料5,832円、エンジンオイル4.8ℓ15,033円、オイルフィルターカートリッジ1,350円・技術料1,944円、ドレンプラグ2個74円、ドレンプラグ43円、ギヤミッションオイル1.5ℓ1,911円・技術料1,944円、バッテリー8,260円、ブレードラバー756円、ブレードラバー864円、タンクのガソリン抜き取り12,636円、ガソリン代4,000円、サイドランプ取り替え2箇所1,944円、リムバルブ4個516円、前輪タイヤ2個47,174円・技術料3,888円、後輪タイヤ2個52,876円、廃タイヤ処理代4個648円。

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各サービス費用の合計金額は、部品代168,561円、油脂代18,963円、技術料78,732円、割引4,336円、検査代行手数料10,800円、合計272,720円。

重量税32,400円、自賠責28,780円、印紙代等1,100円、合計62,280円。

トータル335,000円(※消費税率8%の金額となります)。

少しでも安く維持したいけど・・・

タイヤは一番安いタイヤでもディーラーで交換するとやはり高い。タイヤ専門店で同じものなら1~2万円は安く買えると思います。オイル交換もDIYすれば技術料もいらないですし、オイル代も安く上がります。バッテリーはカーショップで買えば同じ金額でも高性能なバッテリーが買えますね。前後フェンダーアーチモールは車検対策用なので純正ホイールの場合必要ありません。スチーム洗浄は必要なし。サイドランプ取り替えはカプラ外すだけで技術料1,944円は高いですね。DIYしましょう。ほぼ満タンの古くなったガソリン抜き取りが12,636円と意外とお高い。でも自分で処理できないので仕方ないですね。

 

今回はS2000が販売されて20年経っているので、部品があるうちに動くようにしておこうと思ったので多少の出費覚悟で点検・整備に出しました。私は純正部品に拘っているので多少出費は高くなっています。サードパーティー製のものを使ったり、DIYしたりすれば多少出費は抑えられると思います。ですが、スポーツカーは保険料も高いし、やはり古い車を維持していくのはお金がかかります。

 

1980年代・90年代の車の価格が高騰していますが、マニュアルで名機と言われるガソリンエンジンの車を楽しめるのは今の内かもしれませんよ。旧車に興味のある方の参考になれば幸いです。それでは良いカーライフを。

 

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